不妊治療のおすすめ病院〜治療目的別〜

―不妊の治療法選択には個人差があって当たり前

不妊治療の治療法を選ぶ際には、一定の順序があります。正しいステップアップ方法で進めなければ、多額の費用と体や精神への負担ばかりが増え、妊娠に至らないなどろいうことにもなりかねません。妊娠のための治療法を選ぶ基準は人それぞれですが、できるだけ母体に負担がかならない治療法を選びたいもの。そこでここでは、不妊の治療法別に東京の病院を3院ピックアップ、治療の特徴や口コミ・評判などについて調べてまとめました。

不妊治療のステップアップ方式

体質改善

栄養療法や漢方薬で妊娠しやすい体づくり(体質改善)を行います。

排卵誘発剤 / 人工授精

体質改善をしても駄目だった場合は上記のような治療を行います。Step1の治療と併用する方も多いです。

高度生殖医療

2ステップまで行っても駄目だった場合、体外受精などの高度な生殖医療も視野に入れても良いでしょう

STEP.1 体質改善に重きを置く不妊治療クリニック

まずはお母さんになれる体をつくらなければ、人口受精や高度な不妊治療も意味がありません。また、妊娠前の大切な体のために、できるだけ負担をかけない治療を選ぶことも大切。ここでは、副作用の少ない治療ができるクリニックのみを紹介します。

母体に優しい不妊治療を受けるなら?

クリニック・ハイジーア

画像引用元:クリニック・ハイジーア公式HP
(https://clinic-hygeia.jp/
治療法栄養療法で体質改善
不妊症の検査精度の高い細かな検査ができます
男性の不妊症検査および治療が可能です。
費用初回カウンセリング無料、
生化学検査16,500円~
※費用は2021年10月の情報です

栄養療法で積極的に妊娠体質へと導く

いわゆる「原因不明」や「高齢」とされる機能性不妊の原因を、60項目以上の検査で詳細に調べます。治療用サプリメントを補給し母体の栄養状態を改善することで、卵巣機能を向上させ、老化卵子を質の良い卵子に改善する治療法です。栄養療法・免疫療法・食事療法などの「統合医療」で、卵子の質の改善を提案するクリニックです。

治療の特徴

  •  60項目の検査で自分の体の状態をチェック60項目以上の詳細な生化学検査と必要に応じて特殊な検査を実施して、体内の機能の状態を詳細に把握し、妊娠体質に改善するための治療用サプリメントを処方します。
  •  高濃度のサプリメントを使った「栄養療法」自分に足りない栄養素を補うことで妊娠体質に改善していく「栄養療法」は、薬剤を使わないため自然に近い治療方法です。栄養療法に加え、免疫療法や食事療法も取り入れています。
  •  老化した体や内臓器官を元気に「栄養療法・免疫療法・食事療法」による不妊治療の特徴は、女性特有の冷え・血行不良・体調不良などの不定愁訴を改善しながら、母体や卵子の質の向上を目的とした治療方法です。

所属の名医

秦 俊昭
医師

日本産婦人科学会専門医。
防衛医科大学医学部1982年卒業。東京慈恵会医科大学医学研究科大学院修了。
防衛医科大学病院、自衛隊中央病院などを経て、三宿病院産婦人科部長などを歴任。
2013年より、クリニック・ハイジーア院長就任。

口コミ・評判

大変でしたがハイジ―アに通いました

30代なのに3年前からホルモン投与をしないと月経がない状態。無理やり生理を起こしていたので体調もボロボロでした。こんな私でも結婚し妊娠を望むようになり、すがる思いでハイジーアに。サプリメントを飲むのは大変でした。

筋腫持ちでした

子宮筋腫を切除しました。筋腫が「こぶし大」ほど大きかったので出血もひどく妊娠は大丈夫かな?と思っていました。普段から疲れやすく、そのうえ酷い冷え性で夏でも靴下が手放せませんでした。ハイジーアの先生は親身に話を聞いてくれ、出来る限りの検査と処方をしてくださいました。体外受精はなるべくならやりたくなかったので、諦めずにサプリをしっかり飲んで、教えていただいたとおり食事内容もガラリと変えました。

クリニック・ハイジーアの基本情報

所在地東京都渋谷区神宮前5丁目13-2 3階
最寄駅各線「表参道駅」またはJR「原宿駅」より徒歩5分
診療内容・栄養療法による不妊治療(女性不妊、男性不妊)
・体質改善
検査・60項目の生化学検査
・活性酸素ダメージ検査
・尿路系重金属排泄検査
・腸内環境(CDSA)アンバランス検査(米国)
・IgG食物アレルギー検査
TEL03-6452-6611

STEP.2 排卵誘発剤や人工授精するならココ

体質改善を行っても受精できなかった場合、排卵誘発剤や人工授精を行ってみるのも良いでしょう。これらの治療は、高度生殖医療に分類される体外受精などに比べると、様々な面で負担が軽いので挑戦しやすい治療ではあります。ただし、これらの治療を受ける当人からすれば、大変繊細な問題になってくるので、安心して通院できるクリニックを選びたいところ。ここでは、排卵誘発剤や人工授精を取り扱うクリニックのうち、医師が信用できると口コミや評判の良いクリニックをピックアップして紹介します。

女性医師・スタッフ全員が女性

銀座すずらん通りレディスクリニック

画像引用元:銀座すずらん通りレディスクリニック
公式HP(http://huninsho.com/)
治療法人工授精
不妊症の検査卵巣のペースに応じて、必要な検査のタイミングを相談しながら決められます。
男性の不妊症人工授精、体外受精、顕微授精を程度に応じて施行します。
費用※要問い合せ

スタッフは女性のみ!不妊治療全般を行うクリニック

女性医師が院長を務める、銀座すずらん通りレディスクリニック。スタッフは全員女性です。患者のデリケートな体の状態や、心の変化に寄り添う、あたたかな医療を提供してくれます。銀座すずらん通りレディスクリニックでは、不妊症の原因や障害に合わせて、必要な治療を判断。排卵誘発剤の使用や、原因に働きかける治療、ホルモン療法、漢方療法といった、幅広い治療が選択できます。精子がうまく通れない「頚管(けいかん)因子」や「男性因子」の場合や、原因が不明な場合には、人工授精を行います。妊娠の確立を高くする排卵誘発剤の力を借りながら、適切な回数の人工授精を実施。成立しない場合には、ほかの治療法も考え、不妊症の解決を図ります。

治療の特徴

  •  原因や状態に合わせた治療方法不妊症の原因はさまざま。排卵・卵管・子宮・頚管(けいかん)など、不妊の原因箇所や患者の状態に合わせ、治療方法や使用する薬を選択できます。治療を行う前には、副作用やリスクを説明。納得してから治療をはじめられるので安心です。
  •  必要に応じて排卵誘発剤をセレクトできる卵子が成長しやすいよう卵巣に働きかけ、排卵を促す「排卵誘発剤」。妊娠率の向上が期待できます。卵巣を刺激するための薬です。銀座すずらん通りレディスクリニックでは、内服薬や注射薬など、複数の排卵誘発剤の中から必要に応じて選択できます。
  •  人工授精は排卵誘発との組み合わせで妊娠率を高める卵管に問題がない場合、人工授精が可能です。排卵誘発の方法を選びながら、人工授精を6~7回行います。抗精抗体が陽性の場合など、状態によっては体外受精・胚移植を受けることも可能です。

所属の名医

小野 美央子
医師

平成3年3月、山口大学医学部卒業後、 山口大学医学部付属病院、徳山中央病院に勤務研修。
同院にて研究に従事し、平成9年3月、山口大学大学院医学研究科博士課程を修了、 同年、博士号を取得。
その後、宇部興産中央病院、福田病院、まつしま産婦人科小児科病院、 はるねクリニック銀座にて勤務。
平成16年8月、銀座すずらん通りレディスクリニックを開設。

口コミ・評判

無駄のない対応と細やかな気遣いに感謝しています

銀座すずらん通りレディスクリニックの女医さんは、仕事をテキパキこなすかたです。クールな印象を受けますが、診察や治療はきめ細やかで、温かみを感じます。話す内容や処置に、無駄がありません。30代に入ると時間との勝負ですから、効率的に不妊症の治療を行いたいところ。「適切な治療のみを行う」という姿勢が、私に合っていました。先生が顔を合わせる度に「お体に気をつけてくださいね」と、優しい言葉かけてくれたことも、些細なことですが感謝しています。辛いこともある不妊症の治療を頑張れたのは、先生が気遣ってくれたおかげです。

不安はすぐ解消されました

子どもが欲しいという思いはありましたが、基礎体温が安定しなかったため、受診しました。人気の病院なので、長時間待たされないか心配でしたが、予約性なので待ち時間は10分程度。平日の日中であれば、待ち時間ゼロなときも多く、スムーズに受診できます。先生は質問に対して丁寧に答えてくださるので、不安はすぐ解消されました。私の場合は、検査や処方されたお薬、マメな排卵チェックを行いました。小野先生に相談して、本当によかったです。

銀座すずらん通りレディスクリニックの基本情報

所在地東京都中央区銀座6-9-7 近畿建物銀座ビル8F
最寄駅銀座駅(地下鉄銀座線)A1、A2出口より徒歩3分
診療内容・一般産婦人科
・不妊治療(女性不妊)
→ 人工授精、体外受精、顕微授精など高度生殖医療
・習慣性流産
検査・ブライダルチェック
・ホルモン検査
・子宮卵管造影
・超音波検査
TEL03-3569-7711

STEP.3 高度生殖医療を取り扱うクリニック

体質改善を行ったうえで、タイミング法、排卵誘発剤や人工授精などを試しても妊娠できなかった場合は、体外受精などの高度な生殖医療も視野に入れる方も多いです。ただし、これらの治療は身体や精神的な負担だけでなく、経済的な負担も大きいことなので、じっくりとパートナーと相談してから決めましょう。ここでは、高度生殖医療に注力している東京のクリニックをピックアップして紹介します。

高い医療水準の維持を重要視

ファティリティクリニック東京

画像引用元:ファティリティクリニック東京公式HP
(https://fert-tokyo.jp/)
治療法胚移植や顕微授精による高度生殖医療
不妊症の検査高水準の医療検査を行います。
男性の不妊症検査が可能です。
費用体外受精・胚移植技術科:採取卵1個242,000円~
※2021年10月時点、公式HPに税表記はありませんでした

低リスクで高水準の医療がモットーのクリニック

ファティリティクリニック東京は、患者の体を第一に考えています。そのため治療時の副作用を軽減する努力や、緊急時における設備の安全対策を徹底的にしているのです。また、医療成功率を高くするためにスタッフは高い技術を持って治療にあたります。同時に高水準の機材を使用します。

治療の特徴

  •  治療を各分野の専門家が担当します医師のみではなく、カウンセラーや胚培養士など各分野の専門家が責任をもって業務を担当。そのため高い水準の治療が期待できるでしょう。
  •  初診時に感染症の検査ができます。初診時に感染症スクリーニング検査を受けることで、感染症発症のリスクが事前にわかります。
  •  凍結融解胚移植で体外受精主な体外受精の方法として、凍結融解胚移植を行っています。

所属の名医

小田原 靖
医師

日本生殖医学会生殖医療専門医、日本産科婦人科学会専門医、医学博士。
東京慈恵会医科大学1982年卒業。
東京慈恵会医科大学 大学院 1986年卒業。 豪州メルボルン王立婦人科病院生殖生物学教室、PIVET Medical centre、Murdoch大学に留学。
医療法人社団スズキ病院産婦人科科長に就任し、日本初の顕微授精児誕生を主導する。
1996年に恵比寿にてARTクリニックを開業。

口コミ・評判

計画的な治療でした

結婚して2年半が過ぎたころ不妊症が発覚。通院していたクリニックからのすすめもあり、ファティリティクリニック東京で治療を始めました。先生と相談し、体外受精に決めたのですが、初めて経験するため不安でした。しかし、先生やスタッフの方々が治療を計画的に進めて下さりました。

体外受精を決意

36歳になっても妊娠できず、クリニックで検査を受けた結果受精障害であることが分かり、治療を開始。卵子や胚の管理体制が非常に良いと聞き、体外受精を決意しました。ここで通院して本当に良かったです。

ファティリティクリニック東京の基本情報

所在地東京都渋谷区東3-13-11 A-PLACE恵比寿東1F(旧フロンティア恵比寿)
最寄駅恵比寿駅(JR山手線・埼京線)西口より徒歩6分
診療内容・不妊治療→人工授精、体外受精、顕微授精、Assisted Hatchingなど
検査・超音波検査
・フーナーテスト
・子宮卵管造影
・黄体ホルモン測定
・クラミジア検査
・抗精子抗体検査
・抗ミュラーホルモン検査
・CA125検査
・精液検査
・初回感染スクリーニング検査
TEL03-3406-6868