Q1. 不妊治療を始めるタイミングはいつ?
Q.どのタイミングで不妊治療を始めればよいのでしょうか。
「結婚3年目になる36歳の主婦です。2年ほど前、主人も私も「子供が欲しい」と思うようになり、以来、避妊せずに夫婦生活を送っていますが、妊娠しません。不妊治療をすべきかどうか悩んでいますが、様々な都合を考えて、まだ踏み出せないでいます。
不妊治療を始める適切なタイミングがあれば教えていただきたいです」
A.妊活して1年経っても妊娠しない場合は、不妊治療に切り替えるタイミングかもしれません。
妊娠を望んでから1年が基本WHOおよび日本産婦人科学会では、不妊を「妊娠を望んで夫婦生活を送ったにも関わらず、1年にわたり妊娠に至らない状態」と考えています。
相談者の方は、すでに2年ほどの夫婦生活を送っているということですから、十分、不妊治療を始めるべきタイミングに入っています。女性の妊娠能力は、35歳を過ぎた時点から急激に下がります。
そのため35歳以上の女性で妊娠を望む場合には、1年の夫婦生活を待たずして治療を開始すべきではないかと考えます。
相談者の方はすでに36歳という年齢なので、状況が許すのであればすぐにでも治療を開始することをおすすめします。
参照元:三軒茶屋ウィメンズクリニック公式サイト 不妊コラム「妊活を始めるタイミングはいつ?妊娠の仕組みから妊活の流れを解説」
https://www.sangenjaya-wcl.com/infertilitycolumn/pregnancy-timing/
身体的・経済的負担とパートナーとの相互理解の上で成り立つ不妊治療
不妊治療は経済的にも身体的にも負担のかかる治療です。さらに精神的にもつらい思いをする可能性があります。そのため不妊治療にはパートナーの協力と理解が不可欠です。
たとえば、不妊の原因が女性だけにあるとは限りませんので、できれば精子検査など男性に不妊の要因がないかどうかを検査するのが理想です。
本当にお子さんを望むのであれば、まず不妊検査やブライダルチェックをして、ご自身の現状把握をしたうえで、不妊治療をスタートさせるかどうかを判断してください。
一般の婦人科でも不妊検査は受けられますが、不妊治療を専門としているクリニックでカウンセリングを受けるのが効率的です。これまで不妊治療を受けてきた方々の症例が多ければ多いほど、参考になる患者さんの事例がある可能性が高くなるからです。
クリニックによってはホームページなどで不妊治療の実績を公開していますし、みなさんが不安や疑問を感じている内容について、よくある質問などといったかたちで説明されている場合もあります。
不妊治療は自宅に近いなど通院しやすさが大変重要ですので、ご自宅近くで不妊治療を手掛けているクリニックがないか、探すところから始めてみてはいかがでしょうか。