【PR】Q8. 「早発卵巣不全」とは?妊娠はできるのでしょうか?
「早発卵巣不全」について、専門医(※1)に詳しく聞きました
目次
「早発卵巣不全」に関する専門医の見解
妊娠や不妊、女性特有の疾患に関する疑問をネットで調べれば調べるほど、わからなくなってしまうことも少なくありません。そこで本記事では「早発卵巣不全」について、専門医(※1)に詳しくお話をうかがいました。
長年研究と治療を積み重ね、早発卵巣不全でも妊娠を可能にする治療法を開発(※2)した医師に、早発卵巣不全について解説いただきます。
(※1)日本生殖医学会認定 生殖医療専門医/ 日本産婦人科学会認定 産婦人科専門医
(※2)参照元:ローズレディースクリニック公式サイト
https://roseladiesclinic.jp/medical/premature-ovarian-insufficiency/
「早発卵巣不全」記事の監修医
ローズレディースクリニック
石塚 文平(いしづか ぶんぺい)院長
1971年に昭和大学医学部を卒業後、慶應義塾大学産婦人科勤務や米国留学を経て、長年聖マリアンナ医科大学に勤務(2000年同大学産婦人科教授、2014年同大学名誉教授)、早発卵巣不全の治療法開発に励む。
2014年ローズレディースクリニック院長に就任。
★資格
医学博士/日本生殖医学会認定 生殖医療専門医/日本産婦人科学会認定 産婦人科専門医/母体保護法指定医
Q.早発卵巣不全とはなんですか?
早発卵巣不全は、月経不順とは違うのですか。どのような状態を指すのか教えてください。
A.卵巣機能の低下により、無月経になることです。
早発卵巣不全(POI)は、一時的な卵巣機能低下(DOR)とは異なります。
日本人女性の閉経平均年齢は約51歳ですが、40~45歳までに閉経してしまうことを「早発閉経」、それよりも早い場合を「早発卵巣不全」と言います。発症確率は1~2%です。
発症される方の10~15%には、染色体異常が見られます。これは血液検査で簡単に診断することが可能です。
Q.発症する原因はなんでしょうか。
年齢や既往症、生活習慣などは関係ありますか?
A.年齢により、発症原因は異なります。
10代で閉経される方の多くは「ターナー症候群」(※1)という染色体異常が原因です。
また小児がん治療が卵巣機能に影響し、無月経となることもあります。
30~40代の場合、多くは遺伝子に原因があり発症すると考えられていますが、原因となる遺伝子を特定できるのは数%で、ほとんどの方はどの遺伝子が原因かわかりません。
ほかには、自己免疫疾患が原因となる方もいらっしゃいます。
※1:「ターナー症候群」とは
人間は23対の染色体を持っており、女性の場合はXXの性染色体を持っている。
その片方が欠けているもしくは、X染色体の両方がない場合を「ターナー症候群」と言う。
Q.受診するタイミングはいつでしょうか。
月経不順なのか、早発卵巣不全なのか。自分では判断がつかないと思います。セルフチェックの仕方があれば教えてください。
A.体調や月経周期を把握し、異常が見られたら受診しましょう。
月経周期の大きな乱れや更年期症状が見られる場合、婦人科で早めに検査(※2)を受けることをおすすめします。
それまで定期的だった月経が突然止まった場合(※3)、更年期症状(のぼせ・ほてり・発汗など)が出た場合は早めに受診しましょう。
ほか、低用量ピルの服用により、卵巣機能の低下に気づかないこともありますので、注意が必要です。
※2:FSH(卵巣発育に必要なホルモンの数値を調べる)や、AMH(卵巣内に卵子がどれほど残っているか調べる)血液検査。
※3:閉経前は、月経周期が短くなった後、長くなっていくのが一般的。
Q.早発卵巣不全の場合、妊娠はできますか?
妊娠はきびしく、不妊治療を断られてしまうこともあると聞いたのですが…。
A.一般的には難しいと考えられていますが、有効策として当院独自の「ローズ法」があります。
20年ほど前までは、早発卵巣不全の場合妊娠は不可能で、早発卵巣不全で赤ちゃんを授かるには、第三者からの卵子提供が唯一の方法と考えられていました。
しかし当院(ローズレディースクリニック)では、20年以上前から、ローズ法(排卵誘発法)に取り組んできました。
染色体異常がなく、35歳未満かつ無月経4年未満で治療を開始された方の約50%が妊娠、うち37%の方が出産に至っています。(2017年までのデータ)
なかには染色体異常があっても赤ちゃんを授かれた方もいらっしゃいます。
無月経の期間が短いほど治療の成功確率は高まりますので、早発卵巣不全と診断された際はまず、できるだけ早く受診することが大切です。
Q.早発卵巣不全の一般的な治療法と、ローズ法はなにが違うのですか?
それぞれの治療法の違いや、得られる効果を教えてください。
A.目的が異なります。
一般的な方法は「健康保持」、ローズ法では「妊娠」を目指しています。
早発卵巣不全の一般的な治療法は、健康保持を目的とした「ホルモン補充療法」です。
不足している女性ホルモンを補充し、適正なホルモン値を維持することで、皮膚・毛髪・血管・骨・脳をすこやかに保ちます。
当院のローズ法は「妊娠」を目的とした不妊治療です。
特別な排卵誘発法である「ローズ法」と、「原子卵胞体外活性化法」(※4)と呼ばれる卵胞の移植や、「PRP(多血小板血漿)卵巣注入」(※5)を併用し、妊娠確率を高めます。
患者様のケースによって治療法を組み合わせて行うため、治療期間やかかる費用はそれぞれ異なります。入院日以外は普段通りの生活をお送りいただけます。
※4 「原始卵胞活性化法」とは
早発卵巣不全で少なくなってしまった原子卵胞(発育開始前の卵子を包んだ袋)を効率的に発育させ、自身の体内に戻す方法。1泊の入院で「即日移植」が可能。※5「PRP(多血小板血漿)卵巣注入」とは
患者様の血液から抽出した高濃度の血小板を卵巣内に注入する方法。
★リスクと副作用
ローズ法:卵巣の痛みやお腹の張り、頭痛や倦怠感、注射部位の硬結や発赤などのアレルギー反応など。 卵巣過剰刺激症候群についても注意が必要。
卵巣活性化両方:ごくまれに、膣内感染 ・卵巣出血・膣出血のリスクあり。
原子卵胞活性化法:腹腔鏡下手術による治療のため、皮下気腫・術後出血/感染のリスクあり。
石塚 文平 医師からのメッセージ
私は「早発卵巣不全では、ご自分の遺伝子を持った赤ちゃんは授かれない」と言われていた頃から、早発卵巣不全の治療・研究に没頭してきました。
その結果、卵胞発育さえすれば妊娠は可能だとわかり、現在多くの患者様の妊娠をサポートすることができています。
近年、不妊治療を望む患者様の高齢化が急速に進んでいますので、今後もますます治療・研究に邁進してまいる所存です。
ほかの病気と同じように、不妊治療も早期診断・早期治療がとても大事です。不妊や月経にまつわるお悩みがありましたら、お早めに、お気軽にご相談ください。
ローズレディースクリニックの基本情報
住所 | 東京都世田谷区等々力2-3-18 |
電話 | ご予約:03-3703-0115 問い合わせ:03-3703-0114 |
公式サイト | https://roseladiesclinic.jp/ |
休診日 | 日曜・祝日 ※不妊治療の診療・ご相談は完全予約制です |